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동아시아일본학회 일본문화연구 일본문화연구 제9집
발행연도
2003.10
수록면
289 - 305 (17page)

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本稿では讀者の政治的啓蒙というプロレタリア文?の政治的目的に焦点を當てて、〈少年〉を主人公にした三篇の小說を考察してみた。こうした考察の結果、三つの小說にみられる少年の設定には政治運動における〈外部者〉の視線に着目した中野重治の姿 勢が結びついていることがわかった。中野は、プロレタリア文學の讀者と小說の主人 公がく外部者〉の性格を共有していることに着目して、文學による政治的啓蒙を目指し たのである。つまり、政治一文學一讀者の關係を無産階級政治運動の外部者正位置と視線という形式を通して統合しようとしたのである。
ところが、ここで注意すべきのは、こうした中野の讀者意識は現實の讀者からの刺激ではなく、政治思想によってもたらされたことである。中野は、當時の日本社會を專制主義に捉えた福本主義を受け入れて、反專制主義を「民衆」 ( プロレタリア文學の讀者 ) の一般的な政治的指向性として見なしていた。したがって、社會の專制性を描き出すことと讀者の政治的啓蒙とを結びつける論理が可能になったのである。この際、
問題になるのは、だたその專制性をいかなる手法、どのような姿勢で描くのかになる はずである。
こうした〈觀念的〉な讀者意識が搖らぐきっかけになったのは, 昭和三年に行われた〈 芸術大衆化論爭〉であった。昭和二年の時点において中野の讀者意識は、福本主義に基 づいていた。つまり、『少年』などの小說にうかがえる讀者への指向ははじめて可能になったのである。ここに當時中野の讀者意識の限界性を指摘することもできるだろう。

목차

서론

본론

결론



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